スキーワックスの極意 | My thoughts : Broadening and Widening

スキーワックスの極意

今日、シーズンに向けてスキー板をチューンナップに出してきました。2週間ほどで、滑走面とエッジがピカピカになって家に送られてきます。ゴーグルはちょっと窮屈なこともあったので、ついでにサングラスも買いました。


シーズンがかなり迫ってきたということで、これから3月末までは、ブログもスキーのネタがかなり多くなると思います。ゲレンデに行ったら、写真付きの滑走レポートを毎回載せる予定ですので、その時はまた読んでください(^^


早速スキーネタですが、今日は「スキー・スノボのワックス」について語ります。


ワックスというのは髪の毛につけて髪形を整えるアレではなく、スキー板の裏に塗って滑走性を高めるものです。別に塗らなくても滑ることは滑るのですが、それではまともに滑らず、緩斜面では自動ストップがかかってしまうので、やはり中級以上になれば必需品になります。


しかし、一言にワックスといってもその種類は多岐にわたり・・・

・スプレータイプ

・ペーストタイプ

・固形生塗りタイプ

・固形アイロン使用タイプ

・フッ素の粉末

という順番で下に行くほど本格的になります。性能も価格もまさにピンキリです。


真剣にスキー・スノボをやっている人がいう「ワックス」はほとんどの場合は、固形アイロン使用タイプですが、普通は単に「固形ワックス」と呼びます。成分は炭化水素のパラフィンで、モノによってはフッ素やガリウムが配合してあったりします。ちなみに、フッ素の粉末は性能抜群で、板が浮いたような速さで滑りますが、一回分で五千円ぐらいするので本格的な大会の一発勝負で使う程度です。


実際のやり方としては、ワックスの塊を5gほどアイロンで溶かして滑走面に塗り広げ、30分以上放置して冷やしてからスクレーパー(定規みたいなやつ)ではがし、ブラシで仕上げます。全工程で1時間ほどかかります。ミソは、「溶かしたワックスの成分が滑走面に染み込む」ことですので、染み込まなかった分は全てはがしてしまいます。


さらに、この固形ワックスにも適応温度やフッ素配合の有無などに応じてさまざまな種類があってなかなか面白い(?)のですが、長くなるのでここでは省略します。100gで500円ぐらいの格安品もあれば、40gで8000円のフッ素高配合のやつもあったりして、その選び方はなかなか難しく、そして楽しいものです。


ひとたびワックスを塗ると、雪の上で板が引っかかる感覚が無くなり、スルスルとスムーズに滑るようになります。特に雨天時や湿雪や春先には絶大な効果を発揮します。(逆にアイスバーンや新雪では効果は薄いです) 僕自身はスピード狂であり競技スキーもやっているので、ほぼ毎回塗ってゲレンデへ出ています。ワックスを塗る時間が無いときでも、軽いブラシ掛けぐらいは必ずやります。


正しいワクシングはゲレンデの快適な一日を約束します!


では、今日はこの辺で。